『登山日記・斜里岳』-見晴の滝~上二股ー
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「見晴の滝~上二股」 へ至る様子を紹介します。
(訪問日:2021(令和3)年9月上旬)
前回では、うっかり寝過ごしてしまい予定の時刻を2時間近く遅れて「清岳荘」を出発した私でした。
「仙人洞」の不思議な凹みや「初代清岳荘跡」を通過して下二股分岐まで進むと、そこからはいよいよ沢に沿って登って行く「旧道コース」へと入って行きました。
まずは「水蓮の滝」に始まり「三重の滝」「羽衣の滝」「万丈の滝」辺りまで進んで行けました。
次の滝「見晴の滝」へ向けてさらに沢沿いを登って行きました。
見晴しの滝
資料によると見晴しの滝から上にある滝は、これまで見てきた滝とは違って「岩脈」の上を流れる滝になっているそうです。
この見晴しの滝は横切っている岩脈からほぼ垂直に落下している滝で、春先などの水量の多い時には見応えがあるそうです。
私が行ったのは9月上旬でしたから、水量的には多くはない時期でしたでしょう?…まずまずの滝でした。
また、この滝は斜里岳登山道にある滝の中でも視界が開けた所にある滝なのだそうで、「見晴しの滝」の名前もそこんところからきているようです。
確かに振り返って見ると、清里の街並みが見えていましたし、その先にはオホーツクの海が広がっているはずなのですが、残念ながら曇っているせいで「オホーツクの海だ!」とはハッキリ見えませんでした。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
七重の滝
見晴しの滝から少し上へ登って行くとあるのがこの「七飯の滝」でした。
この滝とその上の方にある「霊華の滝」は大きな岩盤の上に沢筋がある階段状になった岩盤の上を流れるなめ滝になっていました。
まるで洗濯板の上を水が波打ちながら滑り落ちて行く様子が涼しげで見ていて楽しく感じました。
※洗濯板・・・洗濯のために用いられる波状(鋸状、三角状)の刻みを多数付けた板状の道具。フリー百科事典『ウィキペディア』によると、18世紀終わりごろにヨーロッパで発明され、日本には欧米から伝わり大正時代に普及したそうです。昭和生まれの世代の方なら分かるかもしれませんが、令和の世代の方には想像できないかもしれません。文字で説明するのは難しいので恐れ入りますが「洗濯板」で検索してみてください。電気洗濯機が高価でまだ普及していなかった頃に、衣類などを洗濯するというと、この「洗濯板」と「たらい」が必須アイテムでした。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
竜神の滝
先の「七重の滝」からさらに登って行くと左側の方に見えてくるのが「霊華の滝」で、右の奥の方に見えてくるのが「竜神の滝」でした。
七重の滝の少し上脇の方にあるのがこの「竜神の滝」です。
この滝はさらに上の方にある「竜神の池」が水源となっているので渇水期でも水量はあまり変わらず、七重の滝の下で合流して一の沢を下って流れて行きます。
「竜神の池」は上二股から新道コースへ入って行き、少し進んだ所に分岐があり「竜神池」への道標が立っていました。
私は寝過ごしてしまったせいで時間がなかったので竜神池には立ち寄りませんでしたが、「熊に峠」辺りからそれらしい池…?が見えていました。
見晴しの滝と同様に岩脈が堤防のような役割をして垂直に落下する滝となっています。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
霊華の滝
旧道コースで最後の滝となるのがこの「霊華の滝」で、ここを越えると斜里岳の8合目(標高1,195m)が見えてきます。
この滝も階段状のなめ滝で、渇水期には水涸れすることもあるそうです。
そして、この後の胸突き八丁・馬の背に至る登山道は厳しい上りが続いています。
ここまで来るのに、標準的な方でおよそ2時間ほどかかるそうですが、私はゆうに3時間は越えたでしょう(いちいち時計を確認するほどの余裕はありませんでした…)。
斜里岳最後の滝を過ぎて振り返って見ると、清里町の広大な畑作地帯が眼下に見えていました。
ここでもその向こうにはオホーツク海の広がりが見えるはずなのですが、雲に阻まれて見通すことはできませんでした。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
上 二 股
川沿いの滑りそうな沢登りが終わり涸れた沢を歩いて行くと明るくなり聞こえていた水音も小さくなっていって「上二股」の分岐に辿り着きました。
ここは、右手に「熊味峠」へ続く新道コースへの分岐となっています。
そして、ここには「トイレブーステント」が1基設置されてありました。
この神二股から頂上までは標高差が約315m、標準タイム的には登り1時間、下り30分ということです。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
もちろん私的には、その1.5~2倍位はみておかないといけませんが…。
何せ天候の様子見でちょっと休むつもりが2時間近くも寝てしまい出発が遅れてしまいましたので、「日が暮れる前に清岳荘に戻ることができるか」が問題でした。
随時水分補給と休憩代わりに立ち止まっては写真・動画撮影をしながら上二股から「胸突き八丁」「馬の背」と続く急な上り道を進んで行きました。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
※ ウィキペディアフリー百科事典「斜里岳」・「洗濯板」、NPO法人きよさと観光協会「日本百名山 斜里岳を登る」・「斜里岳登山情報」、清里町サイト「清岳荘」、山と渓谷オンライン「斜里岳」、北海道ホームページ「斜里岳道立自然公園」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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