『登山日記・いぶりの山々』-昆布岳・8合目から山頂、そして下山-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「昆布岳・8合目から山頂、そして下山」の様子を紹介します。
(訪問日:2020年(令和2年)10月中旬)
8 合 目
7合目辺りまでは若干下り気味で、7合目を過ぎると少しずつ起伏が出てきて道幅も狭くなってきた道を歩いて行きました。
7合目(頂上まで1.6㎞)の標示板に小さな字で「ここから難所続きになります。足元注意!」と書かれてありました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
所々にロープが設置されていましたが、歩きやすい道でしたのでロープに頼らなくても大丈夫でした(雨上がりの滑りやすい道の状態でしたら助かるだろうと思いました)。
登山道の両側には私の背丈ほどもある根曲竹がびっしりと群生していて、登山道は幅1~2mほどに広く刈り取られている道でしたが、所々に木の根が出ていたので足を引っかけて転ばないように注意して進みました。
俯き加減で黙々と歩いていると視線の先道の真ん中に割と太い樹が立っていて、その根元辺りに白い標示板のような物が見えてきました。
近づいて行くと、やはりそれは8合目(頂上まで1.0㎞)を示す標示板でした。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
9 合 目
標高800m辺りにある8合目を過ぎると上りの勾配がきつくなってくるのですが、その分高度も稼いでいるようで展望も少し利くようになってきました。
そうかと思うと、両側に相変わらず背の高い根曲竹が茂り竹と空しか見えない単調な道も続きました。
↑ この辺から稜線の向こうに羊蹄山らしき姿が見えてきました(画像右)
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それでも我慢しながら歩いていると、今度は両側の竹が刈られポッカリと開いている登山道の先に山頂が見えたりそこへ続く尾根が見えたりしてました。
↑ さらに登って行くと、残念ながら山頂に雲がかかっていますが羊蹄山だと確信しました
さらに右端の方に見えている山頂へ続いている尾根の向こう側に、山の上半分ほど雲がかかっているため全体が見えなくて自信はなかったのですが「多分羊蹄山じゃないかな」と思われる山も見えていました。
↑ 9合目到着、木の枝の向こうに見えているピークが山頂なのかな?!(画像右)
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上り登山道の右はし・繁っている根曲竹寄りに立っている太めのダケカンバの幹に9合目標識が設置されていて、その下に「昆布岳頂上まで500m」と書かれた板もありました。
山頂手前
9合目を過ぎると一旦下りになり山頂が見えなくなりましたが、再び上りになって小さな岩尾根を越えるとさっきまで歩いていた登山道の向きの反対側に出ました。
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↑ 坂道を回り込みながらさらに登って行きました
↑ すると、また先ほどの稜線が見えてきました(画像左)
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↑ 上を見ると、まだまだ急な坂道が続いていました
↑ 息は切れますが、稜線の向こうに見えている羊蹄山に励まされながら頑張って登りました
そこからは山頂が間近に見えるようになり、「もうすぐ山頂、頂上はあそこだな!」と小休止に立ち止まり呼吸を整えながら思いました。
↑ 羊蹄山から少し離れて右側に夫婦山の尻別岳、そのさらに右側にいくと洞爺湖とその中に中島
↑ さらに視線を移して南方向には内浦湾(噴火湾;逆光になってしまいうまく撮れませんでした)
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↑ 急な斜面の所々にロープが設置されていましたが、私は頼らなくても大丈夫でした
↑ 山頂手前、こんな坂道が続いていました
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
山頂手前は、立ちはだかるかのように急な上り坂になっていました。
その先の方に目をやると、風に吹かれて揺れている笹原の中を蛇行しながら山頂まで伸びている一筋の登山道がクッキリと見えていました。
↑ 立ち止まり振り向いてみると、稜線上にこれまで歩いて来た道がクッキリと見えていました。
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↑ 息が切れ堪らずに立ち止まっては振り向いて、そこから眺望を見ながら一休み!
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「これからあの道を登って山頂まで行くんだな?!」
大きめの石がゴロゴロしている道があったり、急な斜面の道にはロープが設置されている所が何か所かあったりしました。
↑ ここにもロープがありました、ここでも頼らずにゆっくり一歩一歩登って行きました
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↑ 内浦湾を越えて向こうに室蘭・絵鞆半島らしき影が霞んで見えていました
↑ 2008年、洞爺湖サミット会場になった高級リゾートホテル「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」(画像左)
私はロープに頼らなくても時に両手も使いながら登ることができました。
「下山の時は浮石に足を取られるかもしれないので、念のため軽くロープに手を添えながら下りるのもいいかもしれない」とも思いました。
↑ 私の頑張りに応えてくれたのでしょうか? 羊蹄山々頂にかかっていた雲が少しずつ晴れてきているようでした
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↑ いよいよ視線の先に山頂らしきピークが見えてきました
↑ そのピークの上に何やら細い爪楊枝のような1本の影が見えたので、カメラでズームしてみると昆布岳の特徴的な山頂標識でした
山頂手前という場所ですので、高度も上がってきたのでそこから見える眺望もドンドン広がってきました。
しかも私の大好きな羊蹄山々頂にかかっていた雲が少しずつ上空に動き、その山頂付近の様子が見え始め山容全体の姿を現わしてきました。
山 頂
ハイマツ茂る稜線や風に揺れる笹原の間を息切らしながら一歩一歩登って行くと、あの特徴的な昆布の形をした山頂標識「昆布岳山頂 一〇四五・一〇м」が山頂への上り口で迎えてくれました。
↑ 山頂への入口に昆布を象った山頂標識が出迎えてくれました、ありがたい!
↑ さらに奥には1等三角点の石柱がありました(画像左)、振り返るとここまで登って来た南側の稜線(画像右)
5合目辺りなどから見上げた山頂に見えていた小さな看板のような物の正体、それはこの昆布を模した山頂標識だったことが今やっと分かりました。
やっとたどり着いた山頂は、こじんまりとした平坦なスペースがあって、その中央辺りに一等三角点がありました。
↑ 山頂の入口・山頂標識の立つ辺りから見えていた羊蹄山、雲が上空へあがってくれて山頂の様子がはっきりと見えていました。「登山者が見えないかな?」と思いカメラでズームしてみました
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山頂標識を通過し一等三角点のある辺りまで行くと360度のパノラマの眺望に思わず見入ってしまいました。
まず正面やや右側に「羊蹄山(ようていざん)」、その麓に広がる真狩村の畑を越えて視線を東方向に移していくと夫婦山の「尻別岳」、その隣にルスツリゾートスキー場がある「貫気別山(ぬっきべつやま)」、さらに南へいくと「阿寒湖(あかんこ)とその中央にある中島(なかじま)」が見えていました。
↑ 昆布岳山頂からの羊蹄山(画像上2枚)、少し東寄りに尻別岳(画像下左)、さらに東側の遠景(画像下右)
さらにさらに南へいくと、内浦湾(うちうらわん;噴火湾(ふんかわん)ともいいます)とその奥に室蘭(むろらん)市の絵鞆半島(えともはんとう)などを見ることができました。
↑ 山頂標識越しに洞爺湖(画像上2枚)、山頂から南東方向に洞爺湖(画像下左)とさらに南方向(画像右)
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絵鞆半島やその沖合の太平洋までは何とか確認できたと思うのですが、渡島半島や天気によっては亀田半島(かめだはんとう)の「駒ヶ岳(こまがだけ)」までもが見えるそうなんですが、この日は遠くの方が霞んでいたので雲なのか山影なのか島影なのか微妙で私には判別がつきませんでした。
↑ 山頂から南側方向の遠景
登山の途中7~8合目辺りまで羊蹄山は山頂に雲がかかっていたりしてよく見えなかったのですが、山頂に近づくにつれて山頂の雲がその上空へと上がってくれて山全体の姿が見えるようになりました、思わず「神様ありがとうございます」とつぶやいてしまった次第です。
次に、その羊蹄山まで戻って、今度は北から西の方へと視線を写して行きました。
↑ 再び羊蹄山まで視線を戻しました
↑ 今度は羊蹄山の左側、北から西(ニセコ連峰)方向へ視線を向けていきました
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恥ずかしい話ですが、登山歴が少ない私は羊蹄山から左側(西側)に見えている山がなんていう山なのか、その時はさっぱり分かりませんでした。
写真を撮りながら景色を楽しんでいると、ご夫妻らしいお二人の会話で「今日はニセコ連峰がきれいに見えているよ…」などという話が聞こえてきました。
↑ ニトヌプリとイワオヌプリ(画像左)、イワオヌプリとニセコアンヌプリ(画像右)
↑ シャクナゲ岳とチセヌプリ(画像左)、チセヌプリ(画像右)
「あれがアンヌプリ、その隣がイワオヌプリでニトヌプリ、・・・」「シャクナゲ岳ってあんなに三角の形してたっけ?」「してるしてる!」「いや~っ、今日は本当にきれいに見えているよ!」などの会話が聞こえてきました。
私には知らない山の名前がほとんどで、「えっ、どれがイワオヌプリ?…チセヌプリはどれ…?ニセコアンヌプリはスキー場でしょう!…」なんて思いながら少し離れた場所から一緒に眺めるともなく眺めていました。
↑ 目国内岳(めくんないだけ)(画像左)
↑ 山頂から南西方向の遠景(画像左)、 雷電山(らいでんやま)(画像右)
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帰宅してからいろいろ検索して撮ってきた画像を見ながら山の名前と山容を確かめてみました。
羊蹄山の左隣りからニセコアンヌプリ、イワオヌプリ、チセヌプリ、シャクナゲ岳、前目国内岳(まえめくんないだけ)、目国内岳、雷電山という順で連なっているそうです。
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前もっていろいろ調べて行ったつもりでしたが、実際に登って現地に行ってみないとこの眺望の本当のすばらしさは分からなかったと思いました。
天気が良くて雲も少なく遠くまで見渡すことができたのも幸運でした(南の海上の向こうは霞んでいましたが…)。
下 山
今回の昆布岳登山で「いぶりの山」の3座目(徳峻別山(1309m)・ホロホロ山(1322.3m))ですが、それほど標高が高い山ではありませんが山頂からの眺望はそれぞれ思ってた以上にすばらしいものでした(お天気にも恵まれたことも大きな要因ではありましたが)。
適当な所に腰を下ろして山頂からの眺望をおかずに軽くおにぎりなどを食べる贅沢な時間を過ごしました。
いつも登頂した時には「ずっとこのままここでこの景色を眺めていたい」と思うのですが、そんな訳にもいかず下山の時がやってきます。
ここでしか見ることができない眺望を一通りカメラに納め、食事をとり喉も潤した私は、自分の気持ちに踏ん切りをつけ今度は登山口を目指して登って来た道を下って行くことにしました。
その様子は画像を中心に紹介したいと思います。
急斜面が続く8合目辺りまでは緊張しながら下りましたが、それ以後は歩きやすい緩やかな下り坂でしたので何事もなく下山でき駐車場で待っていた愛車に乗って帰路に着きました。
車を走らせていると、早朝から登ってはさきほど下山してきた昆布岳山頂が車窓から見えていることに気がつきました。
道端に車を停めるとカメラを携えて降り「あの山のてっぺんのあそこに立っていたんだな…」と思いながらシャッターを押していました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
「他にも登ってみたい山がまだまだたくさんあるので、再び登ってあそこに立つことは多分ないだろうな~」と思いながら。
※ ウィキペディアフリー百科事典「 昆布岳」、『胆振総合振興局サイト「登ろういぶりの山―山のぼり町巡りガイド」』を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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