『道南の旅』-道の駅 上ノ国もんじゅ-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「道の駅 上ノ国もんじゅ」(檜山郡上ノ国町字原歌3)を紹介します。
(訪問日:2019年(令和元年)7月下旬)
「道の駅 上ノ国もんじゅ」は、国道228号線を南下して行き、上ノ国町市街地やすでに紹介しました上国寺、夷王山などの前を通過して上ノ国港方面へ進んで行きます。
海に突き出た半島のような所に沿って走る左カーブの頂点辺りの右側に広がる大きな駐車場と大きな建物が目に入ってきますが、そこが今回紹介する「道の駅 上ノ国もんじゅ」です。
少し進んで行くとT字路交差点があり、そこを右折し一旦戻るような形で道の駅の駐車場へ向かって行きます。
駐車場に着くとまず目につくのが昔海の航海に使われていた「六分儀」の形を模したようなオブジェ「風の羅針盤」でした。
近寄って行ってまじまじと眺めてみると、ゆっくりとスイングするように動いていて見ていて面白かったです。
もう一つあり、これは多分鉄などの金属でできていると思われる大きな「モニュメント」で、近くにあったプレートには「風の門 國松 明日香」と書かれてありました。
↑ 上ノ国町のゆるキャラ「カミゴン」です、その由来は「怪獣」ではありませんでした!
そのどちらの名称にも「風の~」とあるように岬のような海に突き出た地形の上にある施設だからなのか分かりませんが、私が訪れたその日もけっこう風が吹いていました。
↑ 海岸に見えている大きな岩がこの道の駅の名称の由来になっている「文殊菩薩」岩です。
道の駅の建物の入口には、上ノ国町のゆるキャラ「カミゴン」が出迎えてくれました。
「カミゴン」の由来が「怪獣か何かか?」とも思いましたがよく考えると「ゆるキャラに怪獣はないよ!」と思い直し、帰宅後パソコンで検索してみました。
すると、上ノ国町の「エゾ地の火まつり」や「龍燈伝説」をイメージして平成23年に誕生し、キラキラした目は「天の川」、お腹は火まつりの炎、頭とおしり町花「エゾヤマツツジ」をデザインしたものだそうです。
「そうだよな~、怪獣なわけないよな~」と恥ずかしながら納得できた次第です。
↑ ここから見ると、海面まで結構な高さがあることが分かります、思わず「行きは良い良い、帰りはこわい!」と思ってしまいました。
建物の中の1階には地元の特産品などの売店、2階はレストランになっていて、どちらも海側にあり日本海が一望できるビューポイントとなっていました。
この「道の駅 上ノ国もんじゅ」みにゅめんとやモニュメントやゆるキャラ、建物だけではありませんでした。
建物から外に出ると、目の前には日本海が広がっていて、遊歩道が下の海辺まで続いていました。
その岩場の沖合には、道の駅の名称にもなっている大きな「文殊岩(もんじゅいわ)」(岩の形が「文殊菩薩(もんじゅぼさつ)に見えることから名付けられたようです)が目に飛び込んできました。
※文殊菩薩・・・「智慧を司る仏様」で、物事の正しい在り方を見極める力と判断力に優れ、その智慧で人々を悟りへと導くと伝えられています。
↑ 海岸近くの岩場まで下りてきてしまいました、大海原の向こうに島影が見えていました「ここから見える島というと、松島大島とか奥尻島なのかな…?」
その遊歩道は石畳や階段でけっこうな急坂でずっと下の海辺まで続いており、「こりゃ帰りはこわいな!」と思いながら覚悟して下っていきました。
↑ 海沿いの岩場まで下りてきました、すぐ傍に大きく開いた「窓岩」が見えました。
下って行く途中には鳥居が立っていたり、その下には岩の中に大きな穴がぽっかりと開ている「窓岩」があったり、山頂でよく見る「三角点」のようなコンクリート製の直方体が海辺の岩の中に埋まっていたりして意外にも見応えがありました。
↑ 窓岩の上の方には鳥居が立っていました(画像右)。
上ノ国町にはいくつかの伝説が伝わっているそうで、この窓岩にまつわる「神の道(かんのみち)」という伝説がありました。
『 「神(かん)の道(みち)」 (説明板より)
岬にある鳥居に向かい、海の中から階段が続いているように見える。これは「神の道」と呼ばれている。
ある夜更けに、この神の道から不思議な灯が上がった。灯は夷王山を通り、八幡野を越えて、小森にある太平山に消えていった。
いわゆる「竜灯(りゅうとう)」で、海の神、竜神様が太平山に住む山の女神様に会いに行ったのであると、村人は、はるかに拝んだという。
神の道の階段に続く海の中には「大人(おふと)の穴」と呼ばれる穴があって、この穴は太平山のくぼみにあった洞穴に通じていたという。
一人のアイヌが本当に大人の穴に通じるか試したいと、犬を太平山の洞穴に放してみた。自らは帰る途中に草むらの中で大蛇に出会い気を失ってしまった。犬は大人の穴のある大潤に現れたのを村人により発見された。
満潮の夜は、太平山あたりには子ガニが戯れ、海草が生えていたと伝えられている。 』
※大潤(おおま)・・・「窓岩」や「道の駅上ノ国もんじゅ」などがある海に突き出た所の地名を「大澗ノ崎(おおまのさき)」といいます。
ほとんど毎日車に乗ってばかりの私には戻る時の坂道は脚に応えましたが、どうにか登りきって建物の裏手の方に歩いて行くと、もう一つ大きなモニュメント「風の王」があり、作者は先の「風の門」と同じ國松明日香氏でした。
本当に楽しい時間を過ごせましたので、お近くをお通りの際にはぜひ立ち寄ってみることをお勧めいたします。
ここで車中泊するにはまだまだお天道様が高い所にありましたので、この後私は次の目的地の「松前町」に向かって車を走らせました。
※ 以下の動画には、風切音などの雑音が入っていますので、視聴に際しましては音量に十分ご注意下さい。
※ 上ノ国町観光協会サイト「 道の駅 上ノ国もんじゅ」、プレスマンユニオン・サイト 北海道STYLE「道の駅上ノ国もんじゅ」、マイクロソフト・ビング「文殊菩薩とは」より「智慧を司る仏様」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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