『北海道のダム』-御料ダム-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「御料ダム(ごりょうだむ)」(名寄市風連町字日進2265番地1)を紹介します。
(訪問日:2020年(令和2年)7月下旬)
御料ダムは、天塩川水系長根川(てしおがわすいけいながねがわ)に「灌漑用水」を目的に造られた「ロックフィルダム」です。
名寄市街地から道道538号線を南に進み風連町旭からさらに道道206号線に入り風連町日進方面に向かいます。
『 事業の概要 (説明板より)
本地区は、本堂中央部上川支庁管内の北部に位置し、天塩川水系風連別川及びその支流沿岸に広がる受益面積1,297haの水田地帯である。
地区内の水田かんがい用水は、風連別川本支流の源流量と、支流長根川に設けられた貯水池(有効貯水量4,200千㎡)より取水しているが、風連別川の源流量不足及び、貯水量不足とさらに、水利施設の老朽化による漏水等の問題も加わって、地区全般に水不足を生じ、農業経営を不安を招いていた。
このような状況のもとで樹立された国営風連土地改良事業は、地域の農業用水の確保、並びに利水安定を図り、農業経営の安定を期すべく風連別川上流約20㎞地点に有効貯水量2,387千㎡の風連ダムを建設し、また、風連別川支流長根川においては旧貯水池の規模拡大のため有効貯水量5,575千㎡の御料ダムを建設すると共に、日進頭首工の新設、用水路2条5.4㎞の改修を行なったものである。 』
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量にご注意ください。
「御料ダム・日進湖」もしくは「日進湖畔キャンプ場」(現在は閉鎖中のようです)へ向かうと本ダムに着きました。
ダム堤の高さが23.9m、堤頂長は606m、総貯水容量は578万㎥で、ダム湖名は日進湖です。
着手年は1968年(昭和43年)、竣工年は1986年(昭和61年)です。
ダムの天端は開放され自由に散策でき、近くには「日進湖畔キャンプ場」(閉鎖中)があり、約300本のエゾヤマザクラが植えられていて春にはお花見の人達で賑わうそうです。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量にご注意ください。
『 国営風連地区
直轄かんがい排水事業概要 (説明板より)
この事業は、天塩川水系フーレベツ川沿岸にひらけた、水田地帯の源流不足のため、夏期渇水期の用水不足を解消し、農業基盤の整備、拡大等、水の合理的利用を計り、農業経営の安定を構築するため、風連、名寄、両土地改良区に亘る水田一、二九七ヘクタールの地域を対象として、昭和四十一年度に調査を開始、昭和四十三、四年度において全体実施設計を樹立、昭和四十四年度に着工となり、二十年の歳月を経てここに完工を見るに至った。
この間に風連ダムが新設され、昭和五年、先人が身血をそそいで築造した御料ダムは全面改修を了し、合せて幹線用水路が整備され、ここに地域の安定した農業水利が実現した。
昭和六十一年七月
風 連 町 長 谷 慶蔵
風連土地改良区理事長 姉川 弘
名寄土地改良区理事長 山本正武 』
また、一際目を引く高さ17mの大きな記念塔・展望台「ドリームタワー」も立っていますが、現在は閉鎖されているようです。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量にご注意ください。
※ 一般財団法人日本ダム協会サイト「ダム便覧『御料ダム』」、ダムマニア&ダムライター宮島 咲 (みやじま さき)氏サイト「御料ダム」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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