『道北の旅Ⅱ』-桃岩展望台コース(桃岩遊歩道)-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
礼文島へ渡った私はまず映画「北のカナリアたち」の舞台となった小学校のセットがある「北のカナリアパーク」(礼文郡礼文町知床村奮部)へ向かいました。
今回は、「桃岩展望台コース(桃岩遊歩道)」を紹介します。
(訪問日:2019年(令和元年)7月下旬)
桃岩展望台コース(桃岩遊歩道)は、フェリーターミナルのある香深港(かふかこう)から西へ向かい礼文島東西両海岸からちょうど真ん中辺りにある樹林帯から始まり、西海岸線に沿うような形で礼文島南部にある知床(しれとこ)地区へとつながっています。
桃岩展望台コースへの入口は大きく二つ「桃岩登山口」と「知床口」があります。
北のカナリアパークからは来た道を戻って登山口のある知床地区に向わなくても桃岩展望台コースの知床登山口へ行ける道があるようなので(道標を見て)そちらへ進んで行きました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
北のカナリアパークから桃岩展望台コース(知床口)へ向かう途中に「とっちゃんの森」という看板を目にしました。
その時は「ちょっちゃんの森って…?」とは思いながらも、ほとんど気にも留めずにスルーしてしまいましたが、帰宅後調べてみました。
礼文島出身の故笹山俊弘(ささやましゅんこう;1946~2013年)画伯が「ふるさとの山に緑を増やしたい」と仲間と共に植樹活動を続け8年間2,987本の木を植えられたそうです。
その功績を讃え2013年(平成25年)に知床の山の木を植えた所を「とっちゃんの森」と命名されたそうです。
笹山画伯は画家としての活動の他に、コンサドーレ札幌のJ1復帰を祈って製作された「コンサ太鼓」に絵を描いたりもしたそうです。
砂利道で歩きやすいとは言えませんでしたが、わりと緩い上りや下りの道を20分程歩いて行くと「桃岩展望台コース(知床口)」と書かれた案内板のある登山口に着きました。
その案内板によると、知床口から元地灯台(もとちとうだい)までの距離は2㎞で歩いて約40分、元地灯台から桃岩展望台までは2.5㎞で約1時間とのことでした。
『 元地(もとち)灯台 (案内板より)
~「花の浮島」の灯台~
元地灯台は、昭和29年(1954年)点灯しました。礼文島は、高山植物が春から夏の終わりにかけて咲く、「花の浮島」と呼ばれています。この丘から望む日本海は、古くから武蔵堆などの豊かな漁場があり多くの船舶の安全を見守っています。
この施設の異常を発見したときや、海上における遭難、その他何かお気づきの点がございましたら、下記の管理事務所までお知らせください。
位置 北緯 45度17分02秒
東経 141度01分11秒
光り方 単閃白光 毎秒10秒に1閃光
光の強さ 26.0万カンデラ
光の届く距離 22.0海里(約40キロメートル)
高さ 地上から灯台頂部 約9.3メートル
水面から灯火 約211メートル
管理事務所 稚内海上保安部
電話 ○○○○-◇◇-△△△△ 』
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
わりとゆっくりと見学していましたが気になることが一つあり、レンタサイクル店の営業時間が午前8時から午後5時までなので、5時前には店に戻らないといけないことでした。
桃岩展望台までは行きたいと思っていましたが、時計を見ながら帰りの時間も考えながら行動しなくてはなりませんでした。
「とにかくペースを上げていかないとならない」と思いながら知床登山口を出発し、緩やかな上り下りが続く道を次の元地灯台へ向かって歩いて行きました。
元地灯台から先に少し小高い山が見えていてこれまでよりは勾配のある坂道になってきました。
その小高い山を「ツバメ山」というそうで、ツバメ山を上り詰めると一転下り坂となり緩やかな鞍部へと続き、さらに北方向前方には桃岩へ続く丘?山?岩?へと再び上り坂になっていました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
少々体に堪える(元地灯台辺りの道は楽過ぎました…)ツバメ山への坂道を登りきると島の西側の海岸線がご褒美の様にきれいに見えていました。
手持ちの観光マップを見ての位置関係からすると、この山の西側切れ込んでいる崖の下辺りに「猫岩」があって、ここからでも見えるように思えるのですが、見分けることができませんでした。
↑ 振り返り南の方角を見ると、上下の雲に間に利尻山の一部が見えていました
何せ「猫岩」なるものをまだ見たこともなくイメージも持っていませんでしたので、見定めることなんかできっこなかったのですが…。
ツバメ山から下り鞍部へ下りていく途中ですれ違った地元の方らしき人に「この辺りから猫岩はみられるのですか?」と聞いてみました。
「この辺り(鞍部)からなら見られるはずなんだけどな…」との話でしたが、実際にどんな形の岩(猫のような形というのは分かりますが)なのか分からないわけですから、やっぱり見つけることはできませんでした。
↑ ロープが張られた遊歩道を歩いていたら、こんな変わった形の花を見つけました。調べてみると「エゾカワラナデシコ」ではないかな? 自慢するわけではありませんが、花より団子の私は健在です!
鞍部の真ん中辺りの平坦な道の途中から道は「木道」になり進んで行くと「キンバイの谷」の標示板が付けられている展望台がありました。
また、その辺りの道端に「高山植物回復試験実施中」と書かれた標示板もありました。
『 高山植物回復試験実施中 (案内板より)
礼文島に特有な高山植物群落はササ群落の拡大によって縮小しています。
貴重な高山植生の回復を目指してササの刈り払い試験を実施しています。
拡大するササ群落を刈り払うことにより、貴重な高山植生の回復が促されます。 』
このキンバイの谷は6~7月にかけて礼文島固有種の「レブンキンバイ」の黄色い花畑が広がることから、その名がついたそうです。
礼文島は「花の浮島」とも呼ばれていますし、この桃岩展望台コース・遊歩道は「フラワーロード」とも呼ばれているように、高山植物が道沿いに咲き乱れている様子を見ることができます。
※ とはいっても訪問する時期にもよりますね、私が訪れた7月下旬の頃は"咲き乱れる"というほどではなかったように思います。
桃岩展望台を目指して歩いていましたが、ふと時計を見てタイムリミットが近づいていることに気がつきました。
後どのくらいで桃岩展望台に着くのかはっきり分かりませんでしたが、自転車のレンタル店の営業終了時間を考えるとそろそろ戻らないと間に合わなくなりそうでした。
桃岩はすでにツバメ山から見ることができましたし猫岩は明日「猫台桃台」に行く予定にしていましたので、残念ではありましたが桃岩展望台行は今日は諦めることにしました。
戻ることにしたのでそこで最後に周囲の景色を見回すと、遠くの海岸付近に展望台のような施設が見え小さな人影が動いている様子が目に留まりました。
その時は分かりませんでしたが、実はそこが翌日行く予定の一つ「猫台桃台」という展望地なのでした。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
桃岩展望台コース・知床口への帰り道、相変わらず海上には厚い雲が垂れこめたままで期待していた利尻山の秀麗な姿を目にすることはできませんでした、残念!!
※ 利尻島観光ポータルサイト「りしぷらRISHIRI PLUS 『利尻島』」・「りしぷらRISHIRI PLUS「利尻富士町サイト 『礼文島』」、礼文町ホームページ「桃岩展望台コース」、プレスマンユニオンサイト「北海道STYLE 桃台猫台」、礼文町広報誌「れぶん №433」、礼文島自然歩道共同管理体制構築検討会サイト「桃岩展望台コース」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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