『北海道のダム』-双葉ダム-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「双葉ダム(ふたばだむ)」(虻田郡京極町字春日685-6番地先)を紹介します。
(訪問日:2020年(令和2年)9月中旬)
双葉ダムは、羊蹄山の北東に位置し、京極町にあります。
京極町市街地から国道393号線も入り北へ向かい、途中の交差点で道道95号線へと進みます。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量にご注意ください。
後は道なりに行きますと、右手に本ダムが見えてきました。
本ダムは、尻別川水系ぺーぺナイ川に「灌漑用水の供給」を目的に造られた「アスファルトフェイシングフィルダム」です。
ダム堤の高さが61.4m、堤頂長は247.9m、総貯水容量は1045万㎥です。
着手年は1966年(昭和41年)、竣工年は1987年(昭和62年)です。
堤体の近くまで行って堤体の様子や人口湖などの様子も撮りたかったのですが、立入禁止のゲートがありましたので遠景のみの画像となりました。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量にご注意ください。
尚、本ダムの上流部にある「京極(きょうごく)ダム」(虻田郡京極町字春日)は、北海道で初めての純揚水式発電所である京極発電所の下部調整池となっています。
上部調整池はアスファルトフェイシングフィルダムで堤高22.6m、堤頂長1108.6m、堤体積125.1万㎥、最大出力60万kwの道内最大の水力発電所です。
↑ 双葉ダムからさらに上流にある京極ダムへも行く予定でしたが、これより奥へ行く道は残念ながら通行止めになっていましたので叶いませんでした。雲の上に顔を出してくれている羊蹄山を見ながら帰ることにしました。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量にご注意ください。
※ アスファルトフェイシングフィルダム
厚く舗装したアスファルト(アスファルトコンクリート)で上流部表面を覆い遮水する形式でロックフィルダムの一形式。台形上に積み上げたダムの上流部に厚さ数十cmにもなる緻密なアスファルト舗装を施し水をせき止めるもので、付近に良質の粘土質が満足に取れない場合などに用いられる形式です。世界的にはほとんど施工例がなく、日本での施工が大半を占めています。「八汐(やしお)ダム」(栃木県那須塩原市)は世界一の堤高を誇っています。他には、「深山(みやま)ダム」(栃木県那須塩原市)、「大瀬内(おおせうち)ダム」(宮崎県児湯郡木城町)などがります。
※ 揚水発電
夜間・休日昼間などの需要の少ない時間帯に電力系統の電力・周波数・電圧・力率の調整のため他の発電所の余剰電力で下部貯水池(下池)から上部貯水池(上池ダム)へ水を汲み上げておき、平日昼間・夕方電灯点灯時などの需要が増加する時に上池ダムから下池へ水を導き落とすことで発電する水力発電方式です。北海道では、「新冠発電所・新冠ダム(下新冠ダム)」「高見発電所・高見ダム(静内ダム)」「朱鞠内発電所・雨竜第一ダム(三股取水堰)」「京極発電所・上部調整池(京極ダム)」があります。※()内は下池名
※ 一般財団法人日本ダム協会サイト「ダム便覧『双葉ダム』」、フリー百科事典ウィキペディア「ロックフィルダム」、「揚水発電」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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