『旅・徒然に』-サロベツ湿原センター-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
新年あけまして、おめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
年末から年始にかけて到来した寒波が北海道から本州の日本海側の地域にかけて大雪をもたらしました。
私の居住する地域も例にもれず毎日のようにかなりな量の雪が降り続きました。
住宅地界隈の細い道路の除排雪も進み、家の周りの雪や屋根の雪など雪の始末も終わりやっとのことで一息つける状態となりました。
そんな事情でブログの更新もかなり滞ってしまい申し訳ありませんでした。
まだまだ冬は続きますので、またいつ寒波が来て大雪を降らせないとも限りません、その節はご了承ください、よろしくお願い致します。
さて、昨年の春に「宗谷本線の廃止駅」を取材のために1泊2日で道北方面へ行った際、旧駅以外にも興味のある施設などに立ち寄ってきました。
今回は、その時の施設の一つ「サロベツ湿原センター」(天塩郡豊富町上サロベツ8662番地)の様子を紹介します。
(訪問日:2021年(令和3年)6月上旬)
サロベツ原野は、最北の街「稚内市」、乳牛の頭数が人口の4倍という酪農の盛んな町「豊富町」と、頭数では豊富町に負けているようですが乳牛の他にトナカイも飼育されているという酪農の町「幌延町」、その二つの町の海岸線沿いに広がっている湿原です。
『 ラムサール条約湿地 サロベツ原野 (説明板より)
サロベツ原野のうち、国指定サロベツ鳥獣保護区の特別保護地区2,560haが、日本を代表する湿地であることや生物多様性の維持に重要な湿地であること、そして、コハクチョウやオオヒシクイの重要な中継地であることが国際的に評価され、2005年11月8日にラムサール条約湿地に登録されました。
日本最大級の高層湿原
サロベツ原野は、低平地でよく発達した高層湿原が特徴です。湿原中央部には、高層湿原、中間湿原、低層湿原が同心円状に形成されています。そして、南側にはペンケ沼やパンケ沼をはじめ大小の沼が点在しています。
多様な湿原生態系
春から秋にかけ、サロベツ原野にはツルコケモモやワタスゲ、エゾカンゾウなど100種類以上の植物が花を咲かせます。また、卵胎生爬虫類であるコモチカナヘビや、世界最小の哺乳類の1つであるトウキョウトガリネズミなど、多種多様な生き物が生息しています。
渡り鳥の中継地
ペンケ沼やパンケ沼は、水鳥の繁殖地として重要であることに加え、オオヒシクイやコハクチョウの東アジアの個体数の数%が飛来するなど、春秋の渡り鳥の重要な中継地になっています。また、タンチョウ、シマアオジなどの繁殖地でもあります。 』
『 国指定サロベツ鳥獣保護区 (説明板より)
サロベツ原野は、日本最北の広大な湿原であり、湿性植物の草原が広がっていることから、北海道でみられる陸水性鳥類のほとんどを見ることができます。
目の前に広がる湿原は、利尻礼文サロベツ国立公園に指定されているとともに、平成4年3月に国指定鳥獣保護区に指定され、その全域が特別保護地区となっています。
湿原のいきもの
ここサロベツ原野は、海抜が低くて緯度が高いため、本州では高原にいるノビタキなどの小鳥を見ることができます。
一年を通じ、原野で生活している哺乳類は、キタキツネ、エゾユキウサギなどです。餌の不足する冬から春の間は、エゾクロテンやエゾタヌキなども姿を現します。
湿原の生態系
森林や草原の生命は、栄養のある表土やそこに育つ植物によって支えられていますが、サロベツ原野のような湿原は、水に浸っていることから温度も低く表土もないため、特殊な生態系となっています。
生態系ピラミッドの上位に位置する鳥類や哺乳類が多数生息しているほか、その餌となる生物の種類も多いことから、豊かな自然の生態系の存在を示していることが分かります。
サロベツ原野は、日本を代表する湿地で生物多様性の維持に重要であること、渡り鳥の重要な中継地であることが国際的に評価され、鳥獣保護区全域がラムサール条約湿地として登録されています。
環境省 』
サロベツ原野は東西8㎞、南北27㎞、面積2万~2万4千ha(ヘクタール)とも言われ、その中にあるのが面積6,700ha(東京ドーム約1,400個分、日本国内の湿原で3位の規模)のサロベツ湿原で2005年11月にラムサール条約に登録されました。
『 サロベツ原生花園案内図
利尻礼文サロベツ国立公園 環境省 (説明板より)
サロベツ湿原(しつげん)は、サロベツ湿原センター周辺を中心に泥炭(でいたん)が厚(あつ)く堆積(たいせき)しています。泥炭を産業として利用するため、この場所に泥炭採掘工場(でいたんさいくつこうじょう)が建設(けんせつ)されました。採掘は、昭和45(1970)年から平成14(2002)年まで、30年間で150haあまりの範囲(はんい)に及(およ)び、浚渫船(しゅんせつせん)を用いて採掘された泥炭は、土壌改良材(ぢじょうかいりょうざい)や飼料(しりょう)、燃料(ねんりょう)などに利用されました。サロベツ湿原センター周辺は泥炭工場の跡地(あとち)を再整備(さいせいび)したもので、南東側には、現在(げんざい)でも広大な採掘跡地(さいくつあとち)が残っており、自然再生(しぜんさいせい)の取り組みが行われています。 』
「上(かみ)サロベツ原野」と「下(しも)サロベツ原野」に分かれていて、 下サロベツ原野は利尻礼文サロベツ国立公園の特別保護地区でペンケ沼やパンケ沼、長沼などの沼地が点在しています。
その長沼の傍にある施設が以前「道北の旅Ⅱ」シリーズの中で紹介しました「幌延ビジターセンター・幌延展望塔」(天塩郡幌延町下沼)です。
原野の中で唯一の展望施設である幌延展望塔からは、遠く日本海に浮かぶ利尻富士・利尻島が眺望できます。
今回紹介する「サロベツ湿原センター」は上サロベツ原野内にあり、海岸沿いにある「砂丘の駅・稚咲内園地」の東側へ約4㎞(道道444号線)ほど入った「サロベツ原生花園」内にあります。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
サロベツ周辺は1万年ほど前には海とつながっている大きな湖で、そこに映えた植物が枯れて分解されないまま泥炭となって堆積し6千年以上の年月をかけてできたのが今の湿原です。
『 サロベツ湿原の有毒植物 (説明板より)
ツタウルシ ウルシ成分(ウルシオール)が含まれており、触れると強くかぶれる。肌が弱い人は 近づくだけでもかぶれる。
ドクゼリ コニインという毒は皮膚から吸収される性質をもつ。三大毒草の一つ。致死量は5gと強力。
ミズバショウ 摂取すると嘔吐・心臓麻痺などの症が現れる。また、唾を飲み込めないほど喉が腫れる。生汁が皮膚に直接付着すると、炎症を起こす。
ザゼンソウ
バイケイソウ 摂取すると血管拡張により血圧が低下し、呼吸麻痺を起こす。
コバイケイソウ
サワギキョウ 摂取すると呼吸中枢が刺激され、下痢や嘔吐虚脱状態が起こり意識不明に陥る。
ツタウルシやドクゼリは見かけても手を触れずに観賞しましょう。
触ってしまった場合はその手で目を擦らないで、すぐに手洗いをしてください。 』
栄養の乏しい高層湿原であり、厳しい環境に適した植物が花を咲かせます。
春や秋にはオオヒシクイなどの多くの渡り鳥がやってくる世界的にも重要な湿地です。
『 水洗分離機(すいせんぶんりき) (説明板より)
浚渫船(しゅんせつせん)で採掘(さいくつ)した泥炭(でいたん)は、パイプラインで工場まで圧送(あっっそう)され、最初に水洗分離機(すいせんぶんりき)を通ります。
回転ドラムによって、製品(せいひん)の原料となる繊維質(せんいしつ)と、それ以外の水・泥炭残さ(でいたんざんさ;残りカス)とに分離(ぶんり)され、水と泥炭残さは工場から水路を通って、泥炭採掘跡地(さいくつあとち)に戻(もど)されました。 』
※ 湿原の種類
●泥炭地と非泥炭地・・・淡水の湿地は泥炭の有無によって分けられます。
泥炭地・・・水分が多いため微生物の分解作用に必要な空気が不足するため植物遺体がそのままの形で堆積している土地。冷帯の泥炭は主にスゲ属やミズゴケからなり柔らかい。
非泥炭地・・・植物遺体が残っていない砂や粘土のような土地。熱帯は気温が高くて分解が早く進むためほとんどの湿地は非泥炭地です。
●高層湿地・低層湿地・中間湿地・・・周囲の水域との高低差によって区分される。
高層湿地・・・周囲から流入する水が届かない高さまで泥炭表面が発達した湿地。泥炭が多量に蓄積されて周囲よりも高くなったため地下水では涵養されず雨水のみで維持されている貧栄養な湿原でミズゴケ類が主体。
低層湿地・・・泥炭表面が低く周囲の水域と同程度の高さの湿原。地下水位が高い地下水によって直接涵養されている湿地。湖沼や河川の近くに分布する場合が多く、比較的富栄養な湿原でヨシやスゲ類が優占することが多い。
中間湿地・・・高層湿原と低層湿原の中間の性質を持つ湿原。
『 浚渫船(しゅんせつせん) (説明板より)
湿原(しつげん)の地盤(じばん)はきわめて軟弱(なんじゃく)なため、機会が沈(しず)まないように特殊(とくしゅ)なロータリ-カッターを装着(そうちゃく)した浚渫船(しゅんせつせん)で高層湿原(こうそうしつげん)の泥炭層(でいたんそう)を採掘(さいくつ)し、水と共にパイプラインで工場に圧送(あっそう)します。この浚渫船はその当時、実際(じっさい)に使用されていたものです。 』
2011年4月に環境省の案内施設として「サロベツ湿原センター」がオープンし、「人と自然の共生」をテーマに太陽光発電やヒートポンプ暖房など自然エネルギーを利用し化石燃料に頼らない環境に配慮した建物になっているそうです。
館内には湿原の成り立ちやそこに生息する動物や植物、地域の人々の暮らしや産業、かつて行われていた泥炭採掘の歴史などについて写真やパネル、映像資料から知ることができます。
『 サロベツ自然再生事業 (説明板より)
泥炭採掘跡地等の再生
サロベツ湿原における自然再生の取り組み
サロベツ湿原では泥炭の産業的な利用価値が注目され、1970年から2002年まで円山南部で泥炭採掘がおこなわれました。採掘は、高層湿原域を中心とした150ha(当時の高層湿原面積の約16%)あまりの範囲に及びました。
泥炭採掘跡地では、泥炭が採掘された時期や埋め戻された泥炭の残さ(製品にされずに採掘地に戻された部分)の状態などによって、その後の植生の回復状況に違いがあることがわかっており、依然として植生が定着しない場所(裸地)が見られます。
そのため、特に採掘後40年以上が経過しても裸地となっている箇所では、ネットの設置や溝の造成により、植物の定着を促す再生事業を行っています。
環境省 』
私が訪問したのが普通ならば早朝で閉館中ということもありますが、当時は新型コロナウィルス感染症拡大防止策のために緊急事態宣言発令中で公共施設などが臨時休館している最中でしたので、館内を見学することはできませんでした。
『 【湿原(しつげん)の成り立ち】 (説明板より)
サロベツ湿原(しつげん)は面積(めんせき)6,700haの日本で3番目に広い湿原(しつげん)です。中でも発達した高層(こうそう)湿原部分は日本最大規模を誇ります。かつてサロベツ湿原は大きな潟湖(せきこ)で、6千年ほど前から砂丘(さきゅう)の発達によって海と遮断(しゃだん)されて湿原の形成が始まりました。湿原の西側には、南北に連なる砂丘で日本海と隔(へだ)てられており、サロベツ川が湿原を取り囲(かこ)むようにながれていたことで、ここ円山を中心にミズゴケを主体とする構想湿原やスゲなどが特徴(とくちょう)の中間湿原、ヨシなどが優占(ゆうせん)する低層(ていそう)湿原が同心円状(どうしんえんじょう)に発達しました。湿原の南側にあるペンケ沼(ぬま)・パンケ沼は、湿原の形成過程(かてい)でできた海跡湖沼(かいせきこしょう)です。 』
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
湿原内には所要時間30~40分程で回れる外周約1㎞の木道と、20~30分程で回れる内周約0.8㎞の木道が整備され、その途中には「展望デッキ」や「休憩デッキ」も設けられています。
サロベツ湿原では、低層・中間・高層の3種の湿原が広がっていて、中でも高層湿原は日本最大の面積で、春にはヤチツツジ、ヒメシャクナゲなどが、初夏にはトキソウなどの草花が見られます。
かつてサロベツ原野では泥炭採掘が行われていたことから、敷地内には、他に「泥炭産業館」の建物と、泥炭採掘で使われていた「浚渫船(しゅんせつせん)」と「水洗分離機(すいせんぶんりき)」が展示されています。
※ 浚渫船・・・浚渫とは港湾や河川・運河などの底面を浚(さら)って土砂などを取り去る土木工事のことで、その作業用の船舶を浚渫船といいます。
「サロベツ湿原センター」の紹介で忘れてはならない(と私は思っています)ことの一つに、「映画『北のカナリアたち』のロケがここでも行われた」ということです。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
映画『北のカナリアたち』は、礼文島や稚内市などを舞台にして吉永小百合さんが主演、柴田恭兵さん、里見浩太朗さん、中村トオルさんなどが出演している2012年(平成24年)11月に公開された東映映画です。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
※ ノゴマ・・・休憩デッキで休んでいると小枝の先に止まって囀(さえず)っている小鳥に気がつきました。帰宅後検索してみましたら「ノゴマ(野駒)の雄」だと分かりました。平地や亜高山帯にかけての草原や灌木林に生息していて、オスは喉に赤い斑紋が入るのが特徴のようです。
湊(みなと)かなえさん原作の「往復書簡」の中の作品を原案として製作された映画です。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
『 ラムサール条約湿地 サロベツ原野 (説明板より)
北海道の北端(ほくたん)、稚内市(わっかないし)の南約40kmに位置するサロベツ原野は、水鳥の繁殖地(はんしょくち)や渡(わた)り鳥の中間地(ちゅうかんち)として、毎年多くの鳥たちがやってきます。春と秋の季節はオオヒシクイやマガン、コハクチョウなどが数千~数万羽単位で飛来し、長旅の途中で羽を休めます。夏にはシマアオジなど絶滅(ぜつめつ)が危惧(きぐ)されている鳥も繁殖しています。2005年にはラムサール条約湿地(じょうやくしっち)に登録(とうろく)され、湿地生態系(しっちせいたいけい)の維持(いじ)と持続的な利用が図られています。
位置:北緯(ほくい)45度03分、東経(とうけい)141度42分/標高:3~7m/面積:2,560ha/所在地:北海道豊富町、幌延町/登録:2005年11月 』
湊かなえさんの小説を原作に製作された映画で他に「告白」という作品も見たことがありますが、私は大へん感動しどちらもすごく良い作品だと思いした。
『 そっと見守って下さい
絶滅の危機にある鳥"シマアオジ" (説明板より)
1 シマアオジとは
北海道の草原に棲む小鳥。日本へは夏鳥として北海道のみに渡来します。
2 生活
海岸に近い低地の原野や湿原に棲息します。アシなどの生えた草丈の高い草原には入らずに、草丈の低い草原で生活します。
3 シマアオジの減少
1990年代までは札幌周辺でも普通に観察されていましたが、その後急激に減少しました。
個体数減少の原因は、越冬地である中国や東南アジアでも大漁捕獲による可能性があります。
シマアオジの推定状況
世界 IUCNのレッドリスト
2012年 絶滅危惧IB類
日本 環境省のレッドリスト
2007年 絶滅危惧IA類
4 生息地域
日本では、現在シマアオジはサロベツ以外に確認されていません。
サロベツの中でも湿原センター周辺でしか確認されておらず、全部で5つがい以下と推定しています。
シマアオジが生息している可能性がある中間湿原は、広いサロベツでもほとんど残されていません。
5 基本的な観察マナー
①木道から外れない
②鳴き声を流すなどの誘引行為を行わない
6 シマアオジが生息する季節にご協力していただきたいこと
①大きな音・声をたてない
②シマアオジを見つけても、追い回さない・走らない・近づかない
③長時間の撮影や観察を行わない
シマアオジを絶滅から救うためにご協力をおねがいします! 』
北の島の分校の教師だった川島はる(吉永小百合)のかつての教え子の一人・鈴木信人(森山未來)が殺人事件の重要参考人となっていることを知り、彼を探して島へ向かいます。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
鈴木の消息を探すために昔の教え子たちに会っては話を聞くのですが、教え子の一人・戸田真奈美(満島ひかり)に会って話を聞くシーンに使われたのがここサロベツ湿原センターでした。
『 【利尻山(りしりさん)】 (説明板より)
富士山(ふじさん)に似(に)ているその山容(さんよう)から「利尻富士(りしりふじ)」とも呼(よ)ばれる標高(ひょうこう)1,721mの利尻山(りしりさん)は、利尻礼文(りしりれぶん)サロベツ国立公園(こくりつこうえん)のシンボル的存在(てきそんざい)で、登るのはもちろん、眺(なが)めても楽しめる美しい山です。古くから海上交通の目印としても使われていた利尻山は、約(やく)20万年前~4万年前の火山活動により形成された独立峰(どくりつほう)です。
端正(たんせい)な三角錐(さんかくすい)のシルエットは、まるで島全体が海から突(つ)き出ているかのようですが、サロベツ湿原(しつげん)から見た利尻山は陸続(りくつづ)きのようにも見えます。利尻山は、季節(きせつ)や時間ごとにその彩(いろどり)を変(か)えます。湿原に花が咲(さ)き誇(ほこ)る夏、利尻山は緑をいっぱいに輝(かがや)かせると、9月に入る頃(ころ)には山頂付近(さんちょうふきん)や谷間から徐々(じょじょ)に黄色く染(そ)まっていき、やがて雪化粧(ゆきげしょう)となります。冬の晴れた日の朝は、立体感のある白銀の山全体が、朝焼(あさや)けに染まります。月夜に照(て)らされる利尻山も一目見たら忘(わすれ)れられない光景(こうけい)になるでしょう。
『 【利尻(りしり)ルール】 (説明板より)
利尻山(りしりさん)では、環境省(かんきょうしょう)を含む行政機関(ぎょうせいきかん)や地元関係者(じもとかんけいしゃ)で協議会(きょうぎかい)を組織(そしき)し、土留(どど)め設置等(せっちとう)、協同(きょうどう)の登山道保全作業(とざんどうほぜんさぎょう)を実施(じっし)しています。また、利尻山(りしりさん)では以下(いか)の2つの「利尻(りしり)ルール」を守(まも)って登山(とざん)しましょう。
①携帯(けいたい)トイレを使(つか)う。
登山道(とざんどう)の途中(とちゅう)に使用(しよう)のためのブースが、登山口(とざんぐち)には使用後(しようご)の回収(かいしゅう)ブースが設置(せっち)されています。
②ストックにキャップをつける。
ストックの鋭(するどい)い先端(せんたん)は崩(くず)れやすい土壌(どじょう)を掘(ほ)り起(お)こし、崩落(ほうらく)を促進(そくしん)してしまいます。 』
館内には、その映画やロケ風景などのについての資料やパネルも展示されているそうなのですが、臨時休館中ということで見学することは叶わず非常に残念に思いました。
礼文島の名勝地の映像もすばらしいのですが、「利尻山」大ファンの私は映画の中の利尻山の美しい姿にいたく感動させられました。
※ 認定NPO法人サロベツ・エコ・ネットワークサイト「サロベツ湿原センター」、ウィキペディアフリー百科事典「湿原」、「ノゴマ」、「北のカナリアたち」、「泥炭」、「浚渫船」、「サロベツ湿原」、「サロベツ原野」、一般財団法人環境イノベーション情報機構サイト「高層湿原・低層湿原・中間湿原」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
今年も春の利尻山を眺めたい! ⇦⇦⇦ 今 回 ⇨⇨⇨ 三階滝公園
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