『登山日記・十勝岳連峰』-登頂断念、望岳台へ-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「登頂断念、望岳台へ」もどるまでの様子を紹介します。
訪問日:2020年(令和2年)8月下旬)
前もってお断りさせていただきますが、上記の表題からもお分かりの通り今回の「十勝岳登山」は途中で下山してしまい登頂できませんでした。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際して音量にご注意ください。
ここまでは割と平坦な道のりで順調に距離を稼ぐことができ、前回で紹介しましたように十勝岳避難小屋に到着できました。
そして、休憩の跡十勝岳避難小屋を後にして、次の小目標としていた「昭和火口」に向かって歩き出しました。
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小屋を過ぎて少しの間急登となり正面に前十勝を見ながら登っていく、前十勝への登山禁止の標示板と前十勝コースに入り込まないためのロープが張ってありました。
直進は禁止ということでロープに沿って左に曲がり左側の尾根へと進んで行きます。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際して音量にご注意ください。
水の流れていない小沢を渡って、火山岩の壁のように思える急斜面を登って行きました。
「ついに出たな!急登」この辺りは本格的な急坂になっていて、大きな岩の所々にペンキマークがあり、それを見つけながら両手両足総動員で一歩一歩登って行きました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際して音量にご注意ください。
ゴツゴツした大きな岩の道を乗り越えると、今度は一段と勾配のきつい火山礫の道が続いていました。
見上げると道の先に空が見えるほどの急登になっていて「こりゃっ直登ではとても登れない!」ということで、つづら折りの踏み跡が空へと続いているように見えていました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際して音量にご注意ください。
はーは-ゼーゼー言いながらやっとの思いでつづら折りを登っていると、どうしたことか体調に変化が起こりました。
いつも以上に体が重く感じ足を一歩前に出すのもしんどくで、しかも気力も萎えていく一方でした。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際して音量にご注意ください。
顔を上げ前方を見上げると、さらに行く手を遮るかのように白いガスが絶え間なく流れて来て先ほどまで見えていた青空が厚い雲で覆われうす暗い空に変わってしまいました。
「こりゃ天気が崩れて来るのかな…? 山頂が雲に覆われてしまったら苦労して登ってもろくに写真も撮れない…」
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「一時的な雲で去ってくれたらいいんだけど…、ずっと山頂に停滞していたら…、…」
「なかなか脚も進まないし、気力も萎え気味で、空模様も怪しいし…」
道の脇に高さ50センチ位の岩があるのを見つけたので、そこに腰掛けて休みしばらくの間様子を見ることにしました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際して音量にご注意ください。
いつもならこんな気分になっても、「せっかくここまで登って来たんだから、とにかく足を一歩一歩前に出しさえすれば、時間はかかっても必ず頂上に着くんだ…」などと自分に言い聞かせながら先に進むのですが…。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際して音量にご注意ください。
この時は、そうは思っても重い腰がなかなか上がらず迷い続けていました。
白いガスは途切れることなくどんどん流れて続けていて、見上げる道の先は濃いガスが立ち込めて薄暗くなっていました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際して音量にご注意ください。
「ガスの中を無理して登って山頂に辿り着けたとしても、ガスで「ホワイトアウト状態」の中で写真撮っても意味ないし…、何しろそんなガスった山に登ったことないし…」と、マイナーなことばかりが頭に浮かんできました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際して音量にご注意ください。
「…ダメだ、登る気力が出てこない…進めない…下山しよう…」迷ったあげくにそう決めると、上ではなく下に向かって歩き始めました。
下山する道では難所というほどでもないけれど、あの「岩の壁」のような所だけペンキマークに気をつけながら下り、順調に望岳台登山口まで戻ってきました。
望岳台の石碑の所まできて、ついさっき途中まで登っては下りて来た十勝岳を目をやると、あれほど濃いガスだったのに山頂付近には噓のように雲一つかかっていませんでした。
後悔よりも何故かホッとした気分で山を眺めながら休んでいると、登山途中で追い越され挨拶を交わした若い男女二人組の方が下山してきました。
二人とすれ違う時に、その彼女の方から「お疲れ様でした!」という声をかけてもらいました。
「あの二人は山頂まで行ってきたんだろうな、そしてもう下山してきたんだ…」
彼女の「お疲れ様」の言葉に「実は、私は山頂まで登れなかった…」という「どこか後ろめたさ」を何となく感じた気がしました。
このような次第で今回の十勝岳登山は頂上を踏むことができませんでした。
この日、再度挑戦することを心に決めながら帰宅の途に着いたのはもちろんですが、それを今年(2021年)改めて再挑戦し念願だった登頂を果たすことができました。
その様子については、また後日改めて紹介させて頂きますので宜しくお願いいたします。
※ ウィキペディアフリー百科事典「 十勝岳」を参考にさせて頂きました。
尚、「登山日記・十勝岳連峰」シリーズは、今回で終了させていただきます、ありがとうございました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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