『北海道のダム』-様似ダム-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「様似(さまに)ダム」(様似郡様似町字新富)を紹介します。
(訪問日:2020年(令和2年)5月下旬)
様似ダムは、えりも岬の西方に位置し日高山脈を源にして太平洋に注いでいる様似川水系様似川にあり、洪水調節が目的の重力式コンクリートダムです。
※ 以下の動画には、風切音や機械音等の雑音が入っていますので視聴の際には音量にご注意ください。
高さが44m、堤頂長は140m、総貯水容量は620万㎥です。
1970年(昭和45年)に工事が開始され、1975年(昭和50年)に竣工しました。
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『 水と緑の豊かな環境づくり (説明板より)
様似ダムのまわりには、キャンプ場やテニスコート等があり、釣りを楽しむ事もできます。また川にいる魚たちの環境を守るため、ダムがあっても魚が川を行き来する事ができるようにこの魚道をつくりました。
特に様似川在来種であり回遊性のあるアメマス、サクラマス、カラフトマス、サケ等が遡上するためです。 』
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1979年(昭和54年)からはダム周辺の環境整備が行なわれ、1986年(昭和61年)度から1990年(平成2年)度にかけて堰堤改良事業が、1993年(平成5年)から1999年(平成11年)度にかけて水環境改善事業により魚道が設置されました。
『 はるか南の海からやってきた岩石 新富(しんとみ)エリア
(説明板より)
日本列島の土台は、「付加体(ふかたい)」でできています。付加体とは、海洋プレートが大陸プレートと衝突し、海底の深い谷(海溝(かいこう))をつくって大陸プレートの下にもぐり込むとき、その表面が大陸プレート側に付け加わったもので、陸から流れ落ちてきた砂岩(さがん)や泥岩(でいがん)と、何千㎞もはるか南方の海からやって来た石灰岩(せっかいがん)・チャート・玄武岩(げんぶがん)が混じり合い強く変形を受けて、「メランジュ」と呼ばれる異なる岩石の乱雑(らんざつ)な集合体をつくっているのです。
新富(しんとみ)エリア周辺には、石灰岩(せっかいがん)がたくさん分布しており、古くから採掘されてきました。これらも付加体の由来するもので、その証拠にここの露頭(ろとう)で見られる産状(さんじょう)は、地層(ちそう)として連続しない典型的なメランジュ構造となっています。 』
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魚道は、延長288m、落差22mの階段式(一部管路式)でアメマスやサケなどを対象にしていて、その途中には魚が見られるように窓が造られています。
ダム湖名は、「さまに湖」です。
様似ダムは、桜の名所としても知られ、5月中旬から下旬にかけてが見ごろだそうです。
また、キャンプ場(駐車場、トイレ、炊事場、テントサイトは芝生です)もあります(4月中旬~10月中旬)。
※ 北海道胆振(いぶり)総合振興局サイト『様似ダム』、一般財団法人日本ダム協会サイト「ダム便覧『様似ダム』」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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