『道東の旅Ⅲ』-ナウマン象発掘跡地-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「ナウマン象発掘跡地](幕別町忠類忠類中当360-1)を紹介します。
(訪問日:2019年(令和元年)9月下旬)
豊似湖近くの駐車場を後にし1時間もかからず「道の駅 忠類」についた私は、早速隣にある「十勝ナウマン温泉ホテルアルコ」の温泉に行き汗を流し疲れを癒すことができました。
温泉などの入浴施設が隣接している道内の道の駅には、「道の駅ピンネシリ」(私が訪れた日はちょうど休館日で入浴できませんでしたが…)、「道の駅ほっとはぼろ」「かみゆうべつ温泉チューリップの湯」などがあります。
翌朝、これまた隣接している「忠類ナウマン象記念館」(早朝でしたので閉館中)の周辺を散策した後、「ナウマン象発掘跡地」に向かいました。
ナウマン象発掘跡地は、忠類市街地から東へ約11㎞ほど東で国道336号線沿いの「晩成地区」から「中当地区」へ向かう中当農免道路沿いにあるのですが、少々迷いながらも何とか行き着くことができました。
道路の工事中に発見されたということですから、多分この中当農免道路の側溝掘り工事中に発見されたのでしょう。
そこは、道路沿いの林の中に「ナウマン象発掘跡地」の標示物と記念碑、ナウマン象発掘産状模型などがあるだけで、他は道路を挟んで向かい側に車が3~4台位停められそうな広場があるのみでした。
1969年(昭和44年)に、ここからナウマン象の1頭分に近い化石が発見され、翌45年には発見された臼歯の中にマンモスの臼歯が1本含まれていることが分かりました。
「日本広し」といえどもナウマン象とマンモス象の両方が発見されたのは、ここ幕別町虫類と北広島市の野幌丘陵だけということです。
ところで、「ナウマン象とマンモス象の違い」って何だろう? という素朴な疑問が湧いてきましたので、調べてみました。
●年 代:ナウマン象は40万年前から2万年前、マンモス象は400万年前から1万年前に生息
●地 域:ナウマン象は日本及び東アジア(南方系)、マンモス象はヨーロッパ、シベリア、北アメリカ(北方系)
●特 徴:ナウマン象は、肩高2.5~3m、現在のアジアゾウに比べてやや小型、象毛はそれほど長くなく、牙もマンモスに比べればカーブしていない。マンモス象は、体高約3.5m、全身が30~40cmの剛長毛で覆われ長く湾曲した牙を持つ。
●頭の形に特徴があり、マンモスは丸いこぶのような形に盛り上がっている、ナウマン象はベレー帽をかぶったような平らに盛り上がった形をしている
2019年(平成31年・令和元年)はナウマン象化石発見50周年となることから、幕別町では各種記念事業を行いました。
その事業の一環として、ナウマン象発掘跡地の老朽化した木製デッキが更新され、「ゾウの足跡の型」が新たに設置されました。
幅2メートル、長さ6.6mのコンクリート製で、ナウマン象が立っている姿をイメージして前後四つの足跡が並び、歩幅は忠類ナウマン象記念館前にある親子像の親に合わせたそうです。
今後の発掘調査のことを考慮して取り外し可能となっています。
この足跡が完成したのは昨年(2019年)11月下旬、私が当地を訪問したのは7月下旬でしたので、残念ながらその時のデッキはまだ木製のものでした。
※ ウィキペディアフリー百科事典「忠類村 」、「ナウマン象」、「マンモス」、「幕別町ホームページ」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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