『道北の旅Ⅱ』-オタトマリ沼・沼浦湿原-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、道道108号線沿いにあります「オタトマリ沼・沼浦湿原」を紹介します。
(訪問日:2019年(平成 令和元年)7月下旬)
オタトマリ沼は、利尻島南部に位置し三日月沼と共に沼浦湿原内にあり、周囲1㎞ほどの小さな沼です。
その周りにはアカエゾマツ原生林の中一周約1.5kmの遊歩道が整備されていて、およそ20分ほどでオタトマリ沼と利尻山を眺めながらの散策を楽しむことができます。
※ 動画には風切音や機械音等が入っていますので、視聴の際には音量にご留意ください。
『 利尻富士町指定天然記念物 沼浦湿原 昭和54年10月26日指定
(説明板より引用)
沼浦湿原は、オタトマリ沼と三日月沼のふたつの沼を擁し、面積29ヘクタールにおよぶ利尻島で最大の湿原です。湿原は、今からおよそ7000年前以前に起きたマグマ水蒸気爆発によってできた火口跡(マール)に、縄文海進による海面上昇で水がたまり、その後海退に伴い今からおよそ4000年前以前に誕生したと考えられています。
ミズゴケが発達した高層湿原の周りには、アカエゾマツが広がり、沼やその周りにはカキツバタやネムロコウホネ、リシリアザミなどが咲きます。また、湖畔にはハクセキレイやアオジが訪れ、カモ類やサギ・シギ類なども多く観察されます。
さらに、道路をはさんだ海側には、オタトマリ(アイヌ語で「砂のある入江」)の名のとおり島内でも珍しい穏やかな砂浜海岸が広がり、オホーツク文化期(5~9世紀)を中心とした遺跡が分布していることから、古来より人が住みやすい場所であったことがいかがえます。
平成21年8月
利尻富士町教育委員会 』
『 利尻礼文サロベツ国立公園オタトマリ沼園地 (説明板より引用)
沼浦湿原 オタトマリ沼、三日月沼を含むこの周辺は沼浦湿原と呼ばれています。この湿原は、海の水際の爆発的な噴火で爆裂火口ができ、噴火のときの火山砕屑物(さいせいぶつ)がまわりを取り囲む丘を作り、そこにできた窪地に水が溜り沼ができました。その後、この沼に植物が入ってきましたが、気温が低いなどの理由によりバクテリアの働きが不活発なため、植物が枯れても十分分解されずに堆積し、泥炭層が形成されて湿原になったものです。
ここでは、針葉樹の中でもより厳しい環境に耐えられるアカエゾマツが湿地性の群落をつくり、初夏にはカッコウやツツドリの声も聞くことができます。
オタトマリ沼の周囲には、7月初旬エゾカンゾウ、ヒオウギアヤメなどが咲き誇り、沼を一周する遊歩道は、距離約1.1キロメートル、所要時間はおおむね20分です。
ゼンテイカ
高さ50~70㎝になる多年草で、湿原、山地や海岸の草原に分布し、6~7月にかけて橙黄色の花が咲きます。通称エゾカンゾウと言います。
南浜湿原
ここから南西に約2㎞行くと南浜湿原があります。この湿原は利尻島最大の湿原で、湿原内にはメヌショロ沼があり、ワタスゲなど湿性植物が咲き乱れる貴重な湿原です。
逆さ富士
風がなく、水面が穏やかな日にはこのように利尻富士がきれいにオタトマリ沼に写し出されます。この景色を見れた方は、運の良い人です。今日利尻山を見れなかった方は、ぜひもう一度ここを訪れてみてはどうですか。
次は必ず見えるかもしれません。 』
↑ 説明板からの画像
↑ 説明板からの画像 ↑ 説明板からの画像
※ 動画には風切音や機械音等が入っていますので、視聴の際には音量にご留意ください。
『 十六景スタンプラリー 七景 (説明板より引用)
「かえりみる山」
潮の鏡で
おのれを 深く かえりみ
詩・原子 修
顔がくるりと反転して、別の表情をみせます。ささくれだつ岩層がむき出しになり、何万年もの歳月を生きぬいてきたものの労苦がしのばれます。広い額…幾重にもかさなる苦難の記憶が、謙虚なものの内省の深さを思わせます。 』
※ ウィキペディアフリー百科事典「利尻島 」、「利尻島観光ポータルサイト りしぷら オタトマリ沼、沼浦湿原 」を参考にさせて頂きました。
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