『登山日記・利尻山』-7合目-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「7合目」(900m)辺りのようすを紹介します。
(訪問日:2019年(令和元年)7月中旬)
前回では6合目、「第1見晴台」を紹介しました。
第1見晴台、本来は展望が開けていて隣の礼文島や広々とした大海原などを見ることができるのでしょうけれど…(視界がよいと、ポン山やぺシ岬、港などが見えるそうです)。
私が登った時は広々とした?!雲海しか見えない様子でした(それはそれで見ごたえはあるのですが…、正直期待していたものとはちょっと違っていました!)。
6合目を出発して少し登ったところ(6.5合目というらしいです)に、最初のトイレブースがありました。
以前にアポイ岳に登った時、5合目の山小屋の近く・その裏手の方にテント製のトイレブースが設置されているのを見たことがあります。
初めてだったのでその中を覗いてみると、便座として利用できる椅子が一つあるだけのものでした。
利尻山は「携帯トイレの山」といわれるほど携帯トイレが奨励・使用されている山で、そのトイレブースは木製のがっしりとしたもの(ハードブースというのでしょうか?)でした。
でも、中を見るとアポイ岳と同じように便座として利用できる椅子があるだけでした。
携帯トイレにはいくつかのタイプがあるようで、ここでは便座に腰かけて使うタイプのものを購入する必要があります(北麓野営場の管理棟(回収ボックス有)などで購入できます)。
私は、いくつかの種類をいつもリュックの中に入れて持ち歩いていますが、幸い? にしてまだ一度も使ったことはありません。
トイレブースのドアに「次のトイレは避難小屋 登り100分 ここは鴛泊コース6.5合目 790m 下り90分 次のトイレは登山口」との標示が貼ってありました。
さて、道はまだまだ続いています。
この辺りの道は大小の石ころがゴロゴロしているので、足元に気をつけながら次の7合目へ向かいました。
道端のダケカンバから張り出してきている枝に「ゴツン!痛っ!……ゴツン!痛っ!」、そんなことを繰り返しながら。
ダケカンバは、シラカンバ(シラカバ)と同じ仲間なのだそうで、樹皮は燃えやすいのでシラカンバ同様に着火剤に利用されるそうです。
私が子供の頃、薪ストーブの焚き付け(薪に火をつけるためのもの;マッチやライターであぶって直接薪に火を着けるのは難しいので)にシラカバの皮などを使っていたことを思い出します。
私は昭和30年代の生まれで自慢するわけではありませんが、これまでにストーブは「薪ストーブ」→「石炭ストーブ」→「石油ストーブ」と経験してきました。
その中で石炭ストーブが一番大変で、物置の石炭庫から石炭を持ってくる、石炭に火を着ける(着火にはコツが要ります)、屋外に灰を捨てるなど手間がかかりました。
それに比べると石油ストーブは天国です!スイッチ一つで暖かくなりますから、タイマーもあってすごく便利です。
この辺りはハイマツ帯の中を進むジグザグの道で、「通称7曲(ななまがり)」といい、「ジグザグが7つ続く」からそう呼ばれたのだそうです。
そうこうしているうちに、7合目に着きました。
その道標には「胸突き八丁」の文字がしっかりと刻まれていました。
「胸突き八丁、ここからが苦しさも正念場!」という叱咤激励(しったげきれい;大きな声で励ますなどの意味)の言葉でしょうが、正直私にとってはだいぶ前から胸突き八丁がずっと続いている感じでした。
立ち止まり上がった息を鎮めながら山の上の方に目を向けると、木々の枝の間からなだらかな形の山と青く晴れた空が見えていました。
「山頂の方は晴れている」のが私にとっては「一縷(いちる)の望み」、「どこまでも見渡せるようなスカッとした眺望」を期待している私でしたが、その望みは叶えられるのでしょうか…。
※ ウィキペディアフリー百科事典「 利尻山」、「利尻富士町サイト・コース概要」、「利尻島観光ポータルサイトりしぷら・利尻山登山」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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