『旅・徒然に』-旧尺別駅跡(現・尺別信号場)-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回の「旅・徒然に」は、今は旅客扱いが廃止になり信号場となっている「旧尺別駅跡(きゅうしゃくべつえきあと)(現・尺別信号場)」(釧路市音別町尺別)です。
道東への旅の途中で立ち寄ってみましたので、その時の様子を紹介します。
(訪問日:2019年(令和元年)9月下旬)
旧尺別駅は、1919年(対象8年)7月に北日本鉱業が尺別炭礦運炭軌道向け分岐線(車扱貨物積込線)設置予定地点に信号所設置を願い出たことにより開設され、翌1920年(対象9年)1月に軽便運炭軌道尺別岐線―尺別炭山間が開業しました。
そして、同年4月に国有鉄道の(側線の車扱貨物のみ取り扱い)貨物駅として開業しました。
1930年(昭和5年)4月に旅客・手荷物・小荷物取扱いが開始され一般駅になりました。
1942年(昭和17年)に軽便運炭軌道を廃止して専用鉄道の雄別炭礦尺別炭礦鉄道が運転を開始しました。
※但し、社尺別駅(しゃしゃくべつえき)が本駅との旅客(一般客を除く炭礦関係者の)連絡駅になりました。
1952年(昭和27年)3月「十勝沖地震」により駅舎が倒壊し、翌年に新駅舎が完成しました。
※ 3月4日、午前10時22分発生、地震の規模・マグニチュード8.2、池田町・浦幌村:震度6、帯広市・釧路市:震度5、根室市:震度4など、北海道東部厚岸郡浜中町霧多布地区では津波により家屋の大多数が流出し壊滅しました。
1961年(昭和36年)6月尺別炭礦鉄道が専用鉄道から地方鉄道の尺別鉄道になり、一般旅客扱い及び国鉄との貨物連帯輸送を開始しました。
1970年(昭和45年)4月炭礦が閉山に伴い雄別炭礦尺別鉄道が廃止になりました。
1971年(昭和46年)に跨線橋か設置されました。
2019年(平成31年)3月利用者減少に伴いダイヤ改正で旅客取り扱いを廃止、尺別信号場となりました。
旅客営業当時は、相対式2面2線のホームを持つ地上駅(無人駅)でした。
現在は2線を有する列車交換型の信号場です。
駅舎は、1953年(昭和28年)に完成した2代目の駅舎を減築などされながら駅廃止まで供用されていました。
信号場の近くには、2010年(平成22年)に公開された映画「ハナミズキ」の主人公の一人「平沢紗枝」(新垣結衣)の実家として撮影に使用されたオープンセットがあります。
※ ウィキペディアフリー百科事典「尺別信号場」「十勝沖地震」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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