『小樽散歩』-手宮洞窟保存館-
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今回は、「手宮洞窟保存館(てみやどうくつほぞんかん)」(小樽市手宮1丁目3番4号)を紹介します。
この手宮洞窟は、時代を遡ること「明治時代」の直前・「江戸時代」の終わり頃の1866年(慶応2年)に相模国(さがみこく:現在の神奈川県)小田原からニシン番屋の建設に来ていた石工「長兵衛」によって発見されました。
彼は、建築用の石を探している最中に洞窟の中で壁面に刻まれている様々な文様を発見したのでした。
その後、イギリス人の地震・地質学者ジョン・ミルンによって観察・報告がなされ、開拓使・渡瀬荘三郎などによって調査が行われました。
1921年(大正10年)に国指定史跡に認定され、1949年(昭和24年)に保存覇屋などの整備が行われました。
さらに1986年(昭和61年)から保存修復事業が開始され、1995年(平成7年)に「手宮洞窟保存館」が完成しました。
彫刻が刻まれた時代は、今からおよそ1600年前の頃・続縄文時代中頃から後半の時代で、本州での弥生時代の終わり頃から古墳時代の初めの時期(同じ頃の史跡に、余市町の「フゴッペ洞窟」があります)です。
4~5世紀頃に北海道に暮らしていた続縄文文化の人々が日本海を挟んだ北東アジア(シベリアなど)の人々と交流していたことを示す大変貴重な遺跡なのです。
※ 「小樽市ホームページ『手宮洞窟保存館』」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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