『道北の旅Ⅱ』-幌延ビジターセンター-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「幌延(ほろのべ)ビジターセンター」(天塩郡幌延町字下沼)を紹介します。
前回紹介しました「苫前町(とままえちょう)郷土資料館」を後にして、国道232号線・別名オロロンラインをさらに北上しました。
「オロロンライン」の名の由来(今更感は否めませんが…)は、天売島(てうりとう)に棲む海鳥「オロロン鳥」からきていて、その鳴き声が「オルル~ン、オルル~ン」ということからその名が付いたそうです。
↑上画像:海上に焼尻島(やぎしりとう)の島影がうっすらと浮かんでいます。
↑上画像:オロロン鳥ではありません、たまたま海岸で見かけた鳥です。
↑上画像:幌延ビジターセンターへ向かう国道40号線からオトンルイ風力発電所と利尻富士を望む
正式には「ウミガラス」といいチドリ目・ウミスズメ科に属する海鳥で、その容姿や歩く様子から「ペンギン」を思い起こさせます。
一時はその数が激減してしまい、環境省がその繁殖に取り組んでいて、今年もその数が過去最多になったというニュースが流されていました。
羽幌町(はぼろちょう)市街地を過ぎて海岸沿いを走っていると、海上に「焼尻島(やぎしりとう)」の島影(多分そうだと思います…)が見えていました。
オロロン鳥の天売島は、焼尻島のさらに西側に位置していますので、残念ながら海岸からはその陰になって見られません。
↑上画像:下サロベツ原野周辺案内図(幌延ビジターセンター展示物)
↑上画像:泥炭地の地層の様子を解説している展示物
利尻島(りしりとう)へ向かうフェリーの関係で、稚内港(わっかないこう)までの所要時間と出航時刻を比べると、「早い便には間に合わず、次の便では夜になってしまい景色が見られない」、それで夕方の便がベストでした。
そんなこんなで時計を見ると、時間にまだ少し余裕があったので「苫前町郷土資料館」の次に「幌延ビジターセンター」を見学することにしました。
↑上画像:幌延ビジターセンター周辺の航空写真(展示物より)
幌延ビジターセンターは、国道40号線と道道106号線を結んでいる道道972号線の中間あたりに位置しています。
利尻礼文(りしりれぶん)サロベツ国立公園内のサロベツ原野、その南側に位置する下サロベツ原野の南側になります。
何といっても高さ25m鉄骨製の巨大なタワー・展望台がその目印になっています。
その展望台からは、「長沼」、「パンケ沼」、「ペンケ沼」が間近に見られ、さらに視線を上げていくと「オトンルイ風力発電所」の風車、さらには海上にぽっかりと浮かぶ利尻富士まで一望することができます。
長沼は周囲長約2.5㎞、最水深約2mの淡水湖(たんすいこ)、パンケ沼はサロベツ原野最大の湖沼で周囲長約8㎞、最水深約2.5mの汽水湖(きすいこ)です。
↑上画像:奥に見えているのがサロベツ原野最大のパンケ沼です。
幌延ビジターセンター(入場無料・駐車場無料)は、2階建てになっていて1階にはサロベツ原野に生息する動植物の生態についてパネル等で解説しています。
↑上画像(4枚):これは幌延ビジターセンターから一番近くにある長沼です。
2階はガラス張りの展望台になっていて、無料の望遠鏡が設置されています。
大きなパンケ沼の向こうにあるペンケ沼は、その樹木などの陰になりあまりはっきりとは見ることができませんでした。
屋外にはパンケ沼まで約3㎞の自然探勝路があり、木道の上から観察することもできるのですが、そこを歩いて回ってくまでの時間はありませんでした。
※ ウィキペディアフリー百科事典「幌延ビジターセンター 」、「オロロンライン」、「ウミガラス」を参考にさせて頂きました。
※淡水湖・・・水中に含まれている塩類が1リットル中0.5グラム以下の湖沼のことです。
※汽水湖・・・海岸近くにあり、海水の影響で多少の塩分を含む湖沼のことです。サロマ湖・春採湖・風連湖など。
ご訪問頂きありがとうございました。
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