『北海道のダム』-十勝ダム-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「十勝ダム」(上川郡新得町字屈足トムラウシ)を紹介します(訪問日:2018年(平成30年)5月上旬)。
十勝ダムは、一級河川・十勝川本流の上流にあります。
以前に紹介しました「屈足ダム」、さらにその上流にある「岩松ダム」、さらにさらにまたその上流に位置しているのが今回の「十勝ダム」です。
治水と水力電力を目的とした特定多目的ダムで、中央土質遮水壁型ロックフィルダムです。
大雪山国立公園内にあり十勝川水系の中では一番大きなダムで、建設によってできた人造湖は「東大雪湖(ひがしたいせつこ)」と命名されました。
※「十勝ダム周辺施設鳥瞰図」の所にある「ボタン」を押してみましたら、「十勝ダムについての説明」が流れてきました。 8分近くある説明ですが、とても分かり易い説明でしたので興味ある方はご覧ください。
ダム周辺には、「建設記念公園」や「運動公園」、「キャンプ場」が設けられています。
ダム堤上から湖岸を道道718号忠別清水線が通っていて、東大雪湖中央部にある「東大雪橋」を渡り、トムラウシ第1トンネルを抜け、さらに山奥へ進んで行くと「トムラウシ温泉」があります。
※ 「中央土質遮水壁型ロックフィルダム」について
内部は中心部を粘土・その両脇を砂や砂利・外郭部を岩石で覆う三層五重に分かれた構造をもちます。
中心部の粘土質はコア材(遮水壁)とも呼ばれ、このコア材が水を堰き止めます。
その両面に砂や砂利からなるフィルター材が積まれコアが崩れないように支え、さらにその外側に岩を敷き詰めたロック材を幅広く積み、コアとフィルターを支えています。
地盤が堅固でなく、コンクリートダムの建設が困難な場合に建設されることが多いです。
ダム自体の堆積が大きいため安定性がありアースダムよりは丈夫でありますが、洪水による堤体越水には弱いです。
重力式コンクリートダムのように堤体中央部に洪水吐きを設けることができないため、左岸か右岸に山を掘削して洪水吐きを設けるのが一般的であります。
コア部が基礎岩盤より垂直に建設されてるものを「中央土質遮水壁型ロックフィルダム」といい、斜めに建設されているものを「傾斜土質遮水壁型ロックフィルダム」といいます。
堤高84.3m、堤頂長443m、湛水面積420ha、総貯水量11200万㎥となっています。
1973年(昭和48年)に着工され、1984年(昭和59年)に竣工しました。
※ ウィキペディアフリー百科事典「ロックフィルダム 」「十勝ダム」を参考にさせて頂きました。
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