『宗谷本線駅巡り』-美深駅-
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今回は、「美深駅」(中川郡美深町字開運町)を紹介します。
前回紹介しました「南美深駅」を後にして、道道49号線から国道40号線に入り、2㎞ほど北へ走ると美深町市街地に入ります。「大通南交差点」を右折し、道なりに進み本駅に着きました。
駅名は地名によりますが、地名はアイヌ語の「ピウカ」(石の多い場所)に由来しています。開業時の読みが「ぴうか」というのもそれによります。
本駅の大まかな成り立ちについて紹介します。
・1911年(明治44年):鉄道院の一般駅「美深(ぴうか)駅」として開業する。
・1942年(昭和17年):美深森林鉄道が開設される。
・1949年(昭和24年):日本国有鉄道に移管される。
・1951年(昭和26年):駅名が「びふか」に改められる。
・1956年(昭和31年):美深森林鉄道が廃止される。
・1964年(昭和39年):美幸(びこう)線が開業される。
・1984年(昭和59年):荷物取扱いが廃止される。
・1985年(昭和60年):美幸(びこう)線が廃止される。
・1987年(昭和62年):国鉄分割民営化によりJR北海道に継承される。
・2004年(平成16年):名寄(なよろ)駅が管理する駅になり、駅長が廃止される。
・2016年(平成28年):みどりの窓口が営業を終了、美深町が窓口業務を受託し簡易委託駅になる
2面2線の相対式ホームをもつ地上駅です。駅舎は名士(めいし)バスのバスターミナルと一体化した「美深町交通ターミナル」になっています。
赤いレンガ造りの塔があり、大きな時計と「美幸の鐘」が設置されています。毎日午前10時台と15時台の列車の到着に合わせて複数の鐘から音を奏でます。
ターミナル内には観光協会が入っていますので、美深観光情報を聞くこともできます。
※ 美幸線・・・日本国有鉄道が運営、美深駅から町内の仁宇布(にうぷ)駅に至る路線。計画では、さらに枝幸(えさし)町の興浜北線(こうひんきたせん)北見枝幸駅に至る予定でしたが、国鉄再建法施行による特定地方交通線に指定され全線廃止になりました。
※ 興浜北線・・・日本国有鉄道が運営、浜頓別(はまとんべつ)町・浜頓別駅で天北(てんぽく)線から分岐し枝幸町の北見枝幸駅に至る路線。国鉄再建法施行による特定地方交通線に指定され全線廃止になりました。
※ 天北線・・・日本国有鉄道およびJR北海道が運営、音威子府(おといねっぷ)村・宗谷(そうや)本線音威子府駅から分岐し、中頓別(なかとんべつ)町・浜頓別町・猿払(さるふつ)村を経て稚内(わっかない)市・南稚内駅に至る路線。国鉄再建法施行による特定地方交通線に指定され全線廃止になりました。
※ ウィキペディアフリー百科事典「 美深駅」「興浜北線」「美幸線」等を参考にさせて頂きました。
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