『登山日記 黒岳』-黒岳7合目へ-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回から、「登山日記 黒岳Ⅰ」シリーズを始めさせて頂きます。お付き合いのほど宜しくお願いします。
私は昨年(2016年)、予てからの念願だった大雪山・旭岳に登ることができました。
国道39号線を層雲峡へ向かう車中から黒岳の方を撮影してみました
今年に入り「次は、黒岳に挑戦したい!」と思っていました。
勤務の休みの前には必ず天気予報を確認していたんですが、私の休みと好天の巡り合わせがなかなか一致しませんでした。
でも、ある日突然そのチャンスが巡ってきたんです。
北海道でも6月中旬は「春真っ盛り!」の時節柄なんですが、例年この時期は雨や曇りの日が多くスッキリしない天気が続きます。
我が家から層雲峡・黒岳まではおよそ200㎞位あり、早朝に登山するためには前泊が必須です。
帰りのことも考えると二連休でないと不安が残ります。
そんな条件も加えると好機を得るのはなかなか難しいです。
そんな憂鬱な日々が続いていたのですが、「蝦夷梅雨も明けたかな?」と思える日がやっとのことで来てくれました。
天気予報も「明日からの北海道は、高気圧の張り出しの中で…」と「晴れ」を告げています。
二連休の天気は、予報上「心配がない」ことが分かりました。
例によって自宅を早朝に出発しても一日目の早朝登山は無理です。
それで、黒岳に登るのは「二日目の早朝」にしました。
では、「1日目はどこに行こうか?何をしようか?」ということになります。
以前から山の他にも行ってみたいと思っていた所が「タウシュベツ川橋梁」でした。
タウシュベツ川橋梁は、上士幌町の糠平湖(ぬかびらこ)にある旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群の代表的なアーチ橋です。
大雪山黒岳五合目登山口、まだ雪が残っていました
冬は凍結した湖面にその姿を見せ、春から夏にかけ水位が増すと徐々に湖底に沈んでいき見えなくなってしまいます。
黒岳五合目のリフト乗り場が見えてきました、その手前にある小屋には山岳地図がありました
近年、長年の風雪のため風化が進み、崩壊の危機に瀕していて本当の「幻の橋」になってしまうのではないかと危惧されています。
「今年で見納めになるのでは…」というニュースを聞き、「早急に見に行かなくては!」と思っていました。
それで、この機会に糠平湖・タウシュベツ川橋梁経由で層雲峡・黒岳に向かうことにしました。
ペアリフトに乗りました、行く先には黒岳の姿がクッキリと見えていました
尚、「タウシュベツ川橋梁」については、また別の機会を設け改めて紹介したいと思いますので、その際には宜しくお願いします。
振り向くと、リフト乗り場がドンドン小さくなって行きます
「大雪山・黒岳」に戻りますが、標高は1984mです。
大雪山系の北東に位置し、層雲峡からロープウェイで5合目黒岳駅(1300m)に、さらにペアリフトを乗り継いで7合目(1520m)の登山口まで行くことができます。
黒岳の一番高い所から左下に視線を下ろすと、岩が飛び出しているのが見えます…「まねき岩」
いろいろな資料を見ると、7合目から山頂までは約1.8㎞、標高差465m、所要時間約1時間30分とありました。
でも、これまでの少ない登山経験から言って、私はその倍近くはかかるだろうと確信していました(実際、そのくらいかかりました)。
いよいよペアリフトの終点・7合目が近づいてきました!
上川駅前駐車場で前泊(車中泊)し、ロープウェイの始発時刻6:00に間に合うように出発しました。
上川駅からおよそ30分位で層雲峡黒岳ロープウェイの駅に着きました。
始発便にもかかわらず待合所は多くの登山客で混んでいました。
ただ中には軽装の方もいらしたので、全ての方が山頂を目指しているわけではないように思いました。
ロープウェイは101人乗りで片道7分で20分間隔で運行しています。混んではいましたが、皆さん無事に始発便に乗り込めたようです。
とはいっても、乗車中身動きは難しい状況で片手でリュックを、もう片方の手でカメラを持ち挙げて動画を撮りました。
ペアリフトを降りて、建物の横には展望台があります
天気予報通り、天気は素晴らしく快晴でした。
昨年の旭岳といい、今回の黒岳といい、天気に恵まれ大へんラッキーです(「全て晴れ」という訳ではなく、ごく最近「有珠山」に2回登りましたが曇り空でした。それも後日改めて紹介します)。
7分が経ち、「黒岳駅」に到着しました。
周囲に見える景色は素晴らしく、じっくりと写真に撮りたい気持ちを抑えて、まずは早朝のうちに山頂を目指すことにしました。
ロープウェイに続いて、ペアリフトが6:30から運行が始まります。
直ぐにリフト乗り場へ向かいました。
その乗り場までは歩いて10分もかからない所にありました。
見上げると、黒岳の山頂が直ぐそこに見えていました。
6月中旬とはいえ黒岳は標高が高いので、木々の緑も少なく黒い岩肌に混じって白く残雪が見えていました。
もちろん初めて登る山なので、「登山道がどう山頂まで続いているのか」下から眺めているだけでは全然見当がつきません。
「多少雪は残っていても、登山道を登って行けば山頂に行くことができるだろう」と、少しも疑いうことなく思い込んでいました。
やがてリフトは動き始め、登山客が順次乗り始めました。
係の方からの指示通りにリュックは背負わず手に持ってリフトに乗り込みました。
乗ってみて分かったのですが、背負ったままだとお尻がリフトに乗り切れず下に落ちてしまうことに。
いよいよ山頂に向けて7合目登山口を出発し…
やがてリフトは7合目の終点に到着しました。
少しの間、展望台からの眺望を楽しんだ後、私は登山口から山頂に向けて登り始めようとしたのですが…。
ご訪問頂きありがとうございました。
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