『雨竜沼湿原へ』-険竜坂から湿原-
こんにちは、ご訪問ありがとうございます。
前回は、「白竜の滝」に到着したところまででした。そこまで行くのにも普段運動不足(それも“超”がつく位)の私にとって大変でした。そして、今回はいよいよ「雨竜沼湿原」へ向かいます。雨竜沼湿原へ行くために、あんな「登山」があるなんて少しも思っていませんでした。
その途中の「険竜坂」、私の人生の中で経験したことのない過酷な登りの連続でした(帰路、そこを下っている途中で小学生・幼稚園児位の子と一緒の親子連れの方々に何度も出会いました。小さい子も平気で登ってくる姿には驚かされました。…というか、私が「根性なし」なんです)。
遠くに「雲海」が見えました
風景が変わりました、「雨竜沼湿原」も近い!
※その余りの険しさに撮る余裕もなく「険竜坂」の画像はありませんので、ご了承ください。
「白竜の滝」を発ってしばらくすると、「第二吊橋」が見えてきます。この吊橋を渡ると「険竜坂」です。大小様々な岩でゴツゴツした道があったり、木の根のようなもので足を取られそうになったり、すっごくキツイ所でした。
直ぐに息が上がってしまうので立ち止まり、少し進むとまた息が上がり立ち止まる…、という具合で亀の歩み状態でした。「初めての“雨竜沼湿原”を見るがために」の一心で耐え抜きました(ちょっと大げさ…)。
「靴底洗い場」です。環境保護のため、ゴシゴシ洗い落しましょう!
「湿原入口テラス」です。
草木が茂る林の中の道をひたすら歩きました。「何でこんな辛いことをしてるんだ!」 「可憐な花咲く湿原を見るためでしょ?」 「苦しい思いをしなくても、他に良い所は一杯あるぞ!」 「自然が広がる大パノラマを見たくはないのかい?」 てな感じで、心の中で悪魔と天使が闘っているようでした。
百葉箱? アメダス?
「雨竜沼湿原」です。木道を歩いていると道端に花が咲いていました。
とにかく足元を確かめながら前かがみになって黙々と登り続けるしかありません。行く手を確かめるため顔を上げると、いつの間にか道の先には眩しいくらいの青空が広がっていました。急な登りがやっと終わり、緩やかな丘陵地となりました。
木道をどんどん歩いていきます。すると、少しずつ山が近づいてきます。
「湿原テラス」です。ベンチもあり、腰かけて休めます。
テラスからの「南暑寒岳」「暑寒別岳」です。
道の下方に「ペンケペタン川」が流れ、その水音と共に穏かな風が吹き、汗ばんだ体に心地良く感じました。青空のもと道端に腰をおろし、渓流の流れ等に目をやりながら火照った体を休めました。「クールダウン、クールダウン! いやーっ、辛かった! 雨竜沼湿原って登山なの?!」と、つくづく思いました。
なだらかに続く道を行くと、「靴底洗い場と湿原入口」があります。ブラシが置いてあり靴の底を洗います。さらにその少し先には、「湿原入口テラス」があります。注意事項や湿原の植生について書かれている看板が立てられています。
暑寒別岳がうんと近くに見えてきました
さらに歩くと、今度は「湿原テラス」があります。湿原の広がりと「南暑寒岳」(1296m)、「暑寒別岳」(1492m)等を眺めることができます。
「ペンケペタン川」周辺の様子です。(画質等の悪さについては予めご了承ください)
ちょっと前までの「地獄のような辛さ」(体感には個人差がありますので、ご了承下さい)を忘れて、頭上に広がる青空、湿原を渡る心地よい風、何よりの平坦な木道をのんびりと歩きながら雨竜沼湿原の自然を堪能しました。
ご訪問ありがとうございました。